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08(月)
こんにちは!鶴弥 阿久比工場です!
今年は日本各地で猛暑日が続き、
「焼き物」である瓦を作っている工場の中はかなりの暑さで、
皆 熱中症にならないように体調管理に注意しながら日々頑張っています。
さて、阿久比工場ではF形平板瓦を生産していますが、
他の工場と同じく「粘土」を原材料にして瓦の生産を行っています。
日々の瓦の生産の中で、どの工場も頭を悩ませているのが、
いわゆる「固い粘土キズ」という不良品の発生になります。
粘土は水分を含んだ状態で納入されますが、瓦の形に成形されるまでの途中で、
部分的に乾いて白く固くなってしまい、乾いた粘土が混ざって成形されると、
「固い粘土キズ」の原因になってしまいます。
粘土が機械の一部に貼り付いたり、ベルトコンベアの繋ぎ目などで滞留したりすると、
乾いて固くなってしまいます。
特に、冬場など外の空気が乾燥している時期や、夏場など外気温が高い時期など、
粘土も乾き易くなってしまいます。
そのため、粘土が滞留し難いように設備の形を工夫してみたり、
粘土が貼り付き難い素材に変えてみたりと、工場では様々な対策を行っています。
ただ、この「固い粘土キズ」を0(ゼロ)に抑えるのはかなり難しく、
工場の皆は日々頭を悩ませているという感じです。

この「固い粘土キズ」、焼き上がった製品にあると不良品として抜き取るしかないですが、
焼成前の半製品(素地:しらじ)で抜き取ることができれば、焼成品の不良を抑えられます。
なので、工場の管理者・作業者は、少しでも焼成品での不良品の発生を抑えるために、
手が空いた時に素地をチェックして、
「固い粘土キズ」を発見したら抜き取るという作業を行っています。
「固い粘土キズ」以外にも、異物が混入している物や、き裂が入っている物など、
様々な素地での不良品が出てきてしまうので、それらも見つけ次第抜き取っています。
抜き取った焼成品や素地は瓦チップ等のリサイクル品へ循環利用しております。
暑い工場の中で、少しでも良い製品を作るために、
こういった地道な努力を日々積み重ねています。
まだまだ工場内は暑い日が続きますが、
皆 体調を崩さないように引き続き頑張っていきます!