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代表取締役社長

代表取締役社長
- 1966年(S41) 愛知県刈谷市生まれ
- 1989年(H01) 入社
- 1997年(H09) 取締役に就任
- 2000年(H12) 常務取締役に就任
- 2004年(H16) 代表取締役専務に就任
- 2008年(H20) 代表取締役社長に就任
鶴弥の現状と今後の課題、その対策について
2022年(令和4年)3月期における当社を取り巻く経営環境としましては、日本を含め世界各国で経済活動の再開と新型コロナウイルス感染症の流行拡大防止策の両立が図られる中、原油市場を中心とした資源高が一層進み、鋼材等の資材価格を押し上げ、さらに年度後半には、ウクライナ危機が発生したことで国際的なエネルギー情勢が一変し、記録的な水準の価格上昇となっております。
当業界におきましても、持家着工戸数こそ回復傾向にあるものの、依然として低水準で推移し、資材高やウクライナ危機によるサプライチェーンの分断など、先行きの不透明感は強くなってきております。
一方で、そのような環境下であっても、WEBを活用した新たな営業展開や、これまで注力してきました需要に見合う生産活動や歩留り・生産性の向上、さらにコスト削減の推進によって、エネルギーコストの上昇分全てを吸収するまでには至らなかったものの、一定の利益を確保いたしました。
また同時に、自助努力で吸収できる範囲を超えるコストアップについては、2022年3月(令和4年)より製品価格の改定を実施し、適正取引価格の浸透に注力しております。
現在、当社の置かれている市場環境は、予断を許さない状況にあり、動向を注視するとともに、柔軟で迅速な経営判断を行ってまいります。また、このような環境下であるからこそ、中期経営計画(2021年(令和3年)4月1日~2024年(令和6年)3月31日)におけるビジョン「感動品質」によって、顧客感動への訴求をはじめ、新事業・新製品開発を進めることで、全てのステークホルダーからの信頼を得てこの難局を克服し、企業価値の一層の向上を目指してまいります。
また、これらの戦略を着実に進捗させる一方、陶板事業をはじめとした新事業や研究開発活動等の先行投資は積極的に行い、引き続き長期的な視点での企業経営に邁進してまいります。
持続可能な社会の実現に向けた取り組みについて
現在、地球規模の持続可能性について世界的に危機意識の共有が進む中、企業は事業活動そのものを通じて、社会、経済、環境といった多様な側面の課題解決を図るべきであるという考え方から、特に「持続可能な開発目標(SDGs)達成への取り組み」に注目が集まっております。
このような社会的要請を受け、当社は、持続可能な開発のために国連が定める国際目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」について、当社の指針となる鶴弥のサステナビリティ・ビジョンを次のとおり定め、その実現に向けて活動を推進しております。
鶴弥のサステナビリティ・ビジョン
当社は、国民生活の基盤である「住まい」に関わる企業として
安心・安全な製品を皆様にお届けするという事業活動を進め
同時に、ジェンダー平等や自然環境への配慮といった項目を中心に
従業員をはじめとしたすべてのステークホルダーからの期待に応えることで
持続可能な社会、循環型社会の実現に貢献します
達成に向けての具体的項目
1. 鶴弥は日本の住文化を守ると同時に、安全かつ強靭(レジリエンス)な住居の提供に貢献します
2. 鶴弥はジェンダー平等を達成し、安全で働きがいのある職場づくりを進めます
3. 鶴弥は生産活動における環境への影響を低減し、低炭素社会の実現と地球環境との共生を進めます
4. 鶴弥は限りある天然資源の有効活用、循環型社会の構築に貢献します
2023年3月期における目標
1. 日本国内における住宅用屋根材の市場シェア0.5%上昇
2. 女性活躍をはじめとしたジェンダー平等、高齢者・障がい者活躍を実現するための職場環境づくり
3. 全社歩留り1.0%上昇、燃費改善を中心としたCO2排出削減への継続的な取り組み
4. 製造工程で生じる規格外品の100%再利用
2022年6月24日
