60年保証

製品情報

製品について

施工時に瓦同士がかみ合う構造を持った、台風・地震に強い瓦です。当社の製品はすべて防災瓦になります。

当社製品は粘土を原料とした粘土瓦です。(JIS A 5208 )
粘土を成形し、乾燥後に釉薬を塗り、約1,130℃の高温の窯で約10時間焼成し、製造されます。 焼き物ですので、長期にわたって、機能劣化がほとんどございません。

瓦表面にかける上薬です。瓦は釉薬をかけて焼くことで様々な色を出しています。
また、釉薬は焼くことでガラスの被膜になり、雨水を通すのを防ぎます。
有機塗料とは異なり剥離がないため、長期にわたり雨水や汚れ、機能劣化から瓦をしっかり守ります。

J形瓦、F形瓦、M形瓦がございます。
J形瓦は伝統的な波形の和形瓦です。F形瓦は凹凸の少ないフラット形状の平板瓦です。M形瓦は山の高い(凹凸の深い)スパニッシュ瓦のデザインを基にした洋風瓦で、山が2つ付いている形状より、M形瓦と呼ばれています。

当社の製品に刻印されている文字や数字のうち、代表的なものは以下になります。※刻印の無い製品もございます。

JISマーク+TC

TCは認証機関が(一財)建材試験センターであることを指します。

3文字のアルファベット

製造業者の略号
「KTK」 → 株式会社鶴弥 衣浦工場
「KTA」 → 株式会社鶴弥 阿久比工場

TCで始まる9桁の文字列

JIS登録認証番号
認証を取得している工場ごとに定められた番号です。
「TC0412003」 → 衣浦工場
「TC0407043」 → 阿久比工場

瓦の種類、部分によっても異なりますが、瓦自体の厚みは10〜20mm程度です。

屋根は住宅の外観を決める、重要なポイントになります。当社製品は全て防災瓦ですので、どの製品でも防災性能を備えています。お客様の住宅のイメージに合った形の瓦、色をお選び下さい。


当社瓦種類毎の住宅外観イメージ(クリックで拡大)

当社瓦種類毎の住宅外観イメージ(クリックで拡大)

詳しくはKAWALIFEをご覧下さい

多く出荷されている順番

1.スーパートライ110 スマート
2.スーパートライ110 TYPEⅠ
3.エース

当社の瓦は全て防災瓦ですが、特にスーパートライ110 TYPEⅠは、これまでに日本一多く施工(生産)されているF形瓦(平板瓦)となります。

F形瓦

ブラック系(クールブラック・銀鱗など)
ブラウン系(アンティックブラウンS・クールブラウンなど)

J形瓦

銀鱗(J形瓦(和形瓦)の色は地域性が強く、各地方によって人気のある色が異なります。)

当社では、多くの瓦を取り揃えておりますので、お客様のお好みの色をお選び下さい。

各太陽光発電システムによって、それぞれ対応できる瓦が異なります。

参考:屋根置き型 → 全ての瓦に対応できます。
屋根材一体型 → スーパートライ110 スマートに対応

太陽光の赤外線のみを反射させるクールベーシックシリーズは、太陽光による熱を反射し、屋根を通過する熱を低減させ、室内温度の上昇を防ぎます。エアコンの電気消費量を抑えられるので環境にも家計にも優しい瓦となります。
太陽から電気をつくる太陽光発電システムにも対応しています。屋根一体型太陽光発電システムに対応したスーパートライ110スマートや、その他の瓦でも屋根置き型太陽光発電システムに対応しています。

詳しくはクールベーシックをご覧下さい

瓦は化粧スレートや金属瓦と比べると重い屋根材となります。
世界でも有数の地震大国、日本。ひとたび大地震が発生すれば、その被害は計り知れません。倒壊した家屋、散乱した瓦。こうしたシーンがTV画面に何度も映し出されることで、いつしか「瓦屋根の住宅は屋根が重いので地震に弱い」といった風評が広がってしまいました。しかし「住宅がなぜ倒壊したのか」、 その原因究明が進むにつれ、実は倒壊の原因は「建物そのもの(柱、土台、壁など)にある」ことが明らかになっています。
当社の防災瓦はその全てが、瓦同士がかみ合う防災瓦となっており、地震にも強く、震度7クラスの阪神・淡路大震災レベルの振動実験においても瓦のズレ、破損、脱落などが無い事を確認しています。

瓦屋根の良いところはたくさんございますが、代表的なものは1.高耐久2.断熱性3.デザイン性です。

1.高耐久
他の屋根材のように塗料による着色でないため、再塗装の必要がなく長期にわたって美しさを守ります。

2.断熱性
瓦の屋根は、瓦と屋根面の間に空気層があり、また瓦自体も熱を伝えにくい性質を持っている為、瓦屋根は夏の熱気、冬の冷気も屋内に伝えにくく、1年中快適に過ごせます。

3.デザイン性
屋根は住宅の外観の大きなポイントです。瓦は焼き物ならではの風合いや質感が暖かみや高級感を醸し出し、様々な色合いが家のアクセントになり住宅の個性を演出します。

詳しくはKAWALIFEをご覧下さい

瓦屋根は建築基準法で重い屋根に分類され、軽い屋根(化粧スレート、金属屋根)に比べ、壁量を少し多く取る必要がございます。基本的に住宅が風と地震に耐えられるように壁量が決められるため、屋根の重さによる壁量の差は僅かです。

詳しくは「建築基準法における木造住宅の壁量について」をご覧下さい

粘土瓦の表面の釉薬層は、他屋根材に対しておおよそ4倍もの太陽光線(近赤外線)を反射します。
太陽光線の反射(熱の吸収具合)は色により大きく左右され、白色は反射が高い(熱を吸収しにくい)、黒色は反射が低い(熱を吸収しやすい)ことは一般的に知られています。
屋根材の多くは黒色が採用されていますが、黒一層の塗膜からなる他屋根材の反射率は低く、熱を吸収しやすいです。
一方で粘土瓦は、一見黒に見える色であっても実は三層の異なる色のガラスで構成されており、各層が太陽光線を反射することで反射率が高く、熱を吸収しにくいです。太陽の熱を効率良く反射して、屋根表面及び室内の温度上昇を防ぎ、快適な居住空間を保ちます。

瓦の特性

焼き物特有の若干のネジレ、寸法のバラつきにより、施工時に瓦と瓦の間に若干の隙間が発生する事がございますが、防水上の問題はございません。

住宅の立地条件などにより、藻類(胞子等)が飛んできて瓦表面に付着し、汚れることがございます。

参考:この汚れは瓦だけに付着するものではなく、フェンスや手すりなど様々なところに付着します。また、瓦から生えているものはないので除去(高圧洗浄又は薬剤噴霧)することが出来ますが、藻類の飛来によっては再び汚れることがございます。

虹彩(こうさい)現象と呼ばれるものです。瓦表面に雨水などが汚れとして付着し、これが平滑な薄膜状となったとき、光の干渉で虹色に見える現象です。
このような現象は瓦全般に発生しますが濃色の釉薬で特に目立ちやすい特徴がございます。粘土瓦の一般的性質で品質上問題はございませんので安心してご使用下さい。
洗浄方法は 硬質研磨剤を含まないナイロンたわしで除去するか、酸性フッ化アンモニウムのようなフッ酸系の溶剤を用いて行います。溶剤の種類・濃度など使用時の条件により瓦釉薬表面を傷めることがございますので、十分に注意して下さい。(いずれの方法についても、あらかじめ必ずサンプル等で表面に傷がつかないことを確認した後、使用の可否を判断して下さい)


虹彩現象

虹彩現象

瓦には貫入(かんにゅう)と呼ばれる、釉薬表面に細かい亀裂が発生している場合がございます。釉薬表面のみのひびであり、基材には全く問題なく強度にも変化はございません。
貫入は粘土瓦製品としての一般特性でもあり、屋根材として品質上の問題はございませんので安心してご使用下さい。一般的な焼き物のお茶碗などにも貫入のひび目模様が入ったものがございます。

参考:窯から出してすぐに発生する貫入状態を直接貫入といいます。貫入と素地(粘土)の収縮が同じ程度に調合した色の瓦は直接貫入の発生が少なく、施工後徐々に貫入が発生する場合がございます。これを経年貫入といいます。


貫入(かんにゅう)

貫入(かんにゅう)

粘土成分の違いや、焼成炉内雰囲気の変化により微妙な色ムラが発生している場合がございます。
製品毎に製造されている窯が違う為、特に瓦の製品毎の色差が発生する場合がございますが、粘土を焼成した自然素材の焼き物特有の風合いとご理解下さい。


瓦には釉薬表面にピンホールと呼ばれる小さいへこみや粘土素地の露出が発生している場合がございます。釉薬の気泡や粘土に含まれる有機物(イワ木、小石等)などで焼成時に発生するものです。ピンホールは粘土瓦製品としての一般特性であり、屋根材として品質上の問題はございませんので安心してご使用下さい。

参考:特に粘土に含まれる小石は、瓦の強度を保つために必要不可欠な素材ですが、焼成時には陥没しピンホールの原因となります。


瓦の性能について

各試料を110℃の乾燥機内に24時間以上置いた後、水温15~25℃の清水中に24時間以上浸して吸水率を調査。
その結果、三州瓦の吸水率はJIS規格で定められた12%以下を大きく下回る5.8%という、優れた吸水率を確認しました。
これは化粧スレートの吸水率9%と比較しても、粘土瓦の吸水率が優れている事が確認できます。

実験結果:粘土瓦5.8% 化粧スレート8.7%
(愛知県陶器瓦工業組合「設計士のための三州瓦マニュアル」より)

真夏の小屋裏の野地板表面の温度変化を調べたテストでは、最高温度は化粧スレート57.9℃、F形粘土瓦52.9℃、J形粘土瓦48.9℃という結果で、粘土瓦の遮熱性が際立っています。これは粘土瓦の大きな熱容量が、直射日光による熱を吸収し、小屋裏の温度上昇を抑える為と考えられます。粘土瓦屋根の住まいは夏涼しい、という事が実証されたテスト結果です。

(愛知県陶器瓦工業組合「設計士のための三州瓦マニュアル」より)

屋根材は、寒暖の差が大きいハードな環境に晒されます。
その耐久性を見る為に、屋根材の加熱による材質変化をテストしました。
電気炉で1100℃の環境で1時間放置し、その後の変化を調べたところ、粘土瓦の変化率は0.08%ともっとも小さく、しかも変色・変形が認められませんでした。

(愛知県陶器瓦工業組合「設計士のための三州瓦マニュアル」より)

寒冷地の屋根材は、凍結と融解による損壊に強い品質が必要です。
三州瓦は粘土瓦のJIS規格で定められた耐凍害試験を30回繰り返して実施。また、建築用外壁材量の耐凍害試験である気中凍結気中融解300サイクル試験を実施した結果、ひび割れ、剥離は認められず、確かな耐寒性能が実証されました。
また、三州瓦は寒冷地で厳しい自然環境のもと耐久実験を繰り返し、安全性を確認しています。

(愛知県陶器瓦工業組合「設計士のための三州瓦マニュアル」より)

独立行政法人都市再生機構の三次元振動台にて試験を実施。阪神大震災の地震波においても瓦のずれ・破損・脱落は確認されず、震度7クラスの地震でも脱落しないことが実証されています。鶴弥の防災瓦は、震度7クラスの大地震でも瓦同士のかみ合わせ構造により、強い耐震性を発揮します。
なお、過去の大地震の現地調査においても、現行施工基準の防災瓦は被害がほとんど無かった事を確認しています。

1分間の雨音測定実験で、粘土瓦は49.5㏈、化粧スレート56.5㏈、金属屋根63.5㏈となりました。音を伝えにくい粘土瓦は雨の日でも静かな快適空間を作ります。

参考:騒音レベルは「粘土瓦:静かな住宅地、化粧スレート:劇場のざわめき、金属瓦:普通の会話」となります。
(社内試験による)

屋根は激しい寒暖の差に晒され、真夏の表面温度は70℃にも達するケースがございます。
熱変化への対応力を推定する耐熱テストでは、粘土瓦を150℃で60分加熱した後、20℃の水中に15分浸す作業を5回繰り返し、ひび割れカケの有無を調べます。
テストの結果、粘土瓦は損傷が認められず、優れた耐熱性が実証されています。

(愛知県陶器瓦工業組合「設計士のための三州瓦マニュアル」より)

屋根には、TVアンテナ工事や雪下ろしで人が乗るなど、局部的に大きな荷重の掛かる場合がございます。
JIS規格の曲げ破壊荷重テストでは、1枚あたり1500N(153.0kgf)以上の強度が必要と定められています。
鶴弥の防災瓦は、JIS規格で定める曲げ破壊荷重に対しても万全のレベルを確保しています。

法令関連

当社の製品は瓦同士がかみ合う構造を持った瓦なので、強い風にも安心です。
瓦屋根標準設計施工ガイドラインに基づいた試験で強さも証明されています。
物件ごとの風荷重算出が必要な方は「屋根耐風性検討書」をご覧下さい。

耐風圧性能検討書

建築基準法の重い屋根、軽い屋根の分類では、瓦は重い屋根に分類されます。

「建築基準法における木造住宅の壁量について」をご参照下さい

瓦のメンテナンスについて

粘土瓦は約1,130℃の高温で焼き締められ、表面をガラス質の釉薬で覆われている為、長期にわたり機能劣化がほとんどございません。(経年による摩耗や汚れ等により、色の見え方は変化することがございます)よって、他の塗装されている屋根材と違い、塗り替えのメンテナンスは必要ございません。(補修塗料は瓦の切断面等の着色用です)
ただし、野地板、下葺き材などの屋根の下地や棟部の漆喰等は定期的に点検し、必要なメンテナンスを行う必要がございます。

参考:CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)では、瓦の耐久年数は60年、化粧スレートの耐久年数は30年と評価されています。瓦の耐久年数は、屋根材として最高レベルといえます。

詳しくはKAWALIFEをご覧下さい

粘土表面にガラス質の釉薬をかけて約1,130℃で焼き締めている為、色が抜け落ちたり、釉薬が剥離したりする事はございません。(経年による摩耗や汚れ等により、色の見え方は変化することがございます)

参考:粘土瓦の場合、高温で焼成する事により基材及び防水層は非常に安定した状態(酸化状態)になっているので紫外線や熱によって劣化することはございません。ただし、釉薬の特性上酸性雨や特殊環境地域(温泉場、火山性ガス及び火山灰の影響がある地域、特殊ガスや煙塵及び金属粉等の影響がある地域)における変色の可能性はございます。

詳しくはKAWALIFEをご覧下さい

販売について

テクニカル情報の「工事設計価格」をご覧下さい。
詳しい価格については、ハウスメーカーや工務店、屋根工事店(お近くの登録施工店)にお問い合わせください。

「工事設計価格」

当社工事設計価格では、ベーシックカラーを標準として、プレミアムカラーは割り増しとなります。詳しい価格については、ハウスメーカーや工務店、屋根工事店(お近くの登録施工店)にお問い合わせ下さい。

屋根工事を伴う製品の為、個人への直接販売は行っておりません。屋根工事を希望される方は、屋根工事店にご相談ください。当社より屋根工事店(登録施工店)をご紹介させて頂くことも可能です。

リフォーム工事をご希望の方には、当社より登録施工店を紹介させて頂けます。

新築時のイニシャルコストでは、粘土瓦の屋根価格は他の屋根材に比べると高くなってしまいます。
ただし、他の屋根材は7~15年後には塗り替えが必要です。粘土瓦は高耐久で塗り替えメンテナンスは不要で、点検費用と部分補修費用のみで良く、10年、20年、30年後と塗り替えのコストも含めて考えれば、トータルでは粘土瓦が断然にお値打ちです。
新築時は色々費用が掛かり、少しでも価格を抑えたいと考えがちですが、長く住む住宅ですからメンテナンスのことも考えてご検討下さい。

詳しくはKAWALIFEをご覧下さい

ホームページにある施工事例にて、施工物件をご確認頂けます。
「施工事例」
また、実際の物件をご覧になりたい場合は、お近くの展示場などをご紹介することもできます。(地域によってはご要望にお応えできない場合もございます)

施工について

瓦は屋根の野地板にルーフィングと呼ばれる防水シートを張り、その上に瓦留め付け用の木材を取り付けます。その木材に瓦を引っ掛けて、釘又はビスで瓦を固定します。
現在では、昔のように屋根面に土を載せて瓦を施工する土葺き工法は殆どございません。今の瓦屋根の重さは昔の瓦屋根(土葺き工法)の約半分になります。

急勾配の場合でも施工可能です。ただし、パラペット等の垂直に近い場合は瓦落下の可能性がございますので、しっかりと釘又はビスで固定して下さい。
一部役物瓦には勾配の制限がございますので、詳しくはお問い合わせ下さい。

4寸勾配未満の緩い勾配の場合、防水性能が高い緩勾配対応の瓦のご使用をお勧めします。流れ長さ等の条件もございますので、詳しくは「製品仕様」をご覧下さい。

平板瓦(F形瓦)で約75~80mm、サンレイ(M形瓦)は約85~90mmです。和形瓦(J形瓦)は約95~100mmです。

P-換1本の対応天井面積は33.6m²(10.2坪)です。棟換気エアフローPlus⁺1本の対応天井面積は11.3m²(3.4坪)です。野地面換気エアフローPlus⁺1本の対応天井面積は16.9m²(5.1坪)です。

詳しくは「副資材」をご覧下さい

雪止めについて

落雪による被害を軽減するために設置するものです。瓦でできたものを雪止瓦、金属でできたものを雪止金具といいます。
雪止めと呼んでいますが、落雪を完全に止めるものではございません。大きな雪の塊や急激な雪の落下を和らげるものです。雪止めを取り付けても、気象条件などによっては雪が落下することがございます。

各製品に、雪止瓦、雪止金具がございます。雪止瓦は各色取り揃えておりますが、雪止金具は色が限定されます。詳しくは各製品の役物バリエーション、若しくは雪止金具のページにてご確認下さい。また、瓦施工後に設置したい場合は後付け専用の雪止金具がございます。詳しくは後付雪止金具のページにてご確認下さい。

詳しくは「副資材」をご覧下さい

建築される地域によって大きく異なります。
一例として、積雪量の少ない地域では軒先付近に1段設置しますが、積雪量の多い地域では軒先含め2段以上設置します。
建設場所の周辺の建物の雪止めを参考にして頂くか、ハウスメーカーや工務店、屋根工事(お近くの登録施工店)にお問い合わせ下さい。

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