日本の屋根、といえば粘土瓦

今見直されている粘土瓦

日本の住宅屋根の約半分「粘土瓦」です。
粘土瓦は、自然素材の粘土を原料にした瓦のことで、窯で焼成して製品になります。
日本古来からの屋根材で1,400年の実績を持った屋根材です。
古くからある屋根材ですが、進化を続けている屋根材でもあり、防水性、意匠性、耐久性といった基本性能だけでなく、地震や台風に強い固定構造や、太陽光を反射する遮熱性能など新たな魅力が加わり、古くて新しい屋根材として粘土瓦は見直されています。


粘土瓦は、原料である粘土を配合、混練、成形、乾燥し、素地(しらじ)にゆう薬を塗り、焼成して作られます。
1,130℃の高温で焼き締められた粘土瓦は、住宅で最も過酷な条件である屋根においても高い耐久性で長く住宅を守ることができます。窯で焼いて製品とするため、不燃材料として確認試験をする必要もなく、建築基準法にも不燃材として定められています。スレート屋根材とは異なり、原料にアスベストは一切使用していませんので素材の安全面においても自信を持っています。

以前は、地震や台風などの自然災害に弱く、補修工事を繰り返し行っていたこともありました。しかし、最近ではそのような災害に強い防災瓦が開発され、施工方法なども改善されたことで安全・安心でメンテナンスフリーな屋根材として進化し続けています。




愛知県の三州瓦とは?

日本最大の生産量を誇る、日本三大瓦のひとつ

三州瓦(さんしゅうがわら)とは、愛知県西三河地方の旧国名三河を意味する「三州」に由来します。良質な粘土が豊富にあるこの地域は、
①原料である粘土の調達が容易であること
②日本の中心付近であるという好立地と、国内でも随一の産業圏にあることで、トラックの帰便の活用によって運送コストを低く抑える事ができたこと
③原材料業者や設備業者といった協力業者が多く集まったこと
などにより、粘土瓦の産地の中で最も成功・繁栄してきました。
全国的に有名な粘土瓦は、三州瓦の他に石州瓦(島根県)、淡路瓦(兵庫県)などもあり、それらを総称して三大瓦(日本の瓦の三大産地)と呼んでいます。


三州瓦はシェア76%


三州瓦はこうした生産に適した環境を背景に、高い意匠性や屋根材としての幅広いバリエーションが評価され、今では愛知県・東海地方にとどまらず、広く全国で使われるようになったのです。


粘土瓦の特徴


自然素材の粘土瓦

粘土瓦は自然素材の粘土によって作られています。中でも高品質の三州瓦は愛知県から全国に出荷されており、高く評価されています。


美観も長持ち

粘土瓦は焼き物です。お茶碗などと同様に、表面にゆう薬を塗り高温で焼いていますので、色の変化はほとんどありません。


塗り替えがいらない
耐久性

ペンキと違い、色あせることがなく、耐久性に優れています。


小屋裏が暑くならない
断熱性

素材そのものが熱を伝えにくく、さらに瓦と屋根面の間に空気層があります。この空気層が外の熱を小屋裏に伝えにくくしています。



雨音が気にならない
遮音性

瓦自体の厚みと空気層の厚みにより遮音性に優れ、雨音なども気になりません。


地震に強い
耐震性

鶴弥の瓦は、その全てが瓦同士がかみ合う防災瓦です。耐震試験では震度7クラスの阪神大震災の地震波においても瓦のズレ、破損、脱落などありませんでした。


台風に強い
耐風性

鶴弥の防災瓦は、台風による猛烈な風にも十分に耐えます。平成15年の沖縄県宮古島に来た最大瞬間風速74mの強風にも耐えた実績を持っています。防災瓦のように瓦同士のかみ合わせ構造を持たない瓦は、強風を受けると手前側から簡単にめくれあがってしまいます。


雪にも強い
耐寒性

三州瓦は耐寒性能でも優れた品質を確保していますので、雪国でも広く採用されています。-20℃の凍結融解試験や曲げ破壊強度試験などでその強さは実証されています。


コストが高い!それは誤解です。

粘土瓦はメンテナンス費用がかかりません

住宅は今、長期優良住宅の普及が促進されています。瓦屋根は耐久性に優れているため、塗り替えなどのメンテナンス費用がかかりません。一方で他の屋根材のスレート屋根や金属屋根材などは、7年~15年で表面の着色層が退色するため、再塗装などの補修メンテナンス費用がかかってきます。


劣化したスレート屋根

「瓦屋根はコストが高い」と誤解されがちですが、初期費用の安いスレート屋根は長期的に見ると瓦屋根よりもランニングコストがかかってくることになります。このように「大切な家を次の世代までしっかり守る」という視点でみると、瓦屋根には大きなメリットがあります。


コストとメンテナンスのイメージ図


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