2021/03/07 住宅関連情報

住宅関連情報 2021年(令和3年)3月号

1. 1月の新設住宅着工、前年比3.1%減 市場予想は2.5%減


国土交通省が2月26日発表した建築着工統計調査によると、1月の新設住宅着工戸数は前年同月比3.1%減の5万8,448戸で、19カ月連続で減少した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.5%減だった。
内訳をみると、持ち家は6.4%増の1万9,200戸で、3カ月連続で増加した。貸家は18.0%減の1万9,794戸で29カ月連続の減少だった。分譲は6.9%増の1万9,089戸と、15カ月ぶりに増加した。

2021年(令和3年)1月の新設住宅着工戸数

利用関係別 戸数 対前年同月増減率
総数 58,448戸 Δ3.1%
持家 19,200戸 6.4%
分譲住宅 19,089戸 6.9%
貸家 19,794戸 Δ18.0%

2. 住友林業の2021年12月期、純利益最高480億円に

住友林業は2月15日、2021年12月期の連結純利益が480億円になりそうだと発表した。前期からの決算期変更のため過去との単純比較はできないが、年間ベースで過去最高を更新する。米国の戸建て住宅分譲が好調で業績をけん引する。
2021年12月期の売上高は1兆2,570億円、経常利益は800億円と見込む。前期は2020年4~12月期の9カ月間となる変則決算で、純利益は303億円となり、2020年3月期の年間実績を9%上回った。
住友林は現地企業を相次ぎ買収して米国の住宅事業を拡大してきた。同国では在宅勤務の拡大などで戸建て住宅の引き合いが強まっているうえ、中古物件の供給不足もあって新築需要が高まっている。
2020年4~12月の海外住宅・不動産事業の経常利益は440億円と前年同期比92%増となった。
2021年12月期の年間配当予想は50円とした。9カ月間の前期比で15円、2020年3月期からは10円増やす。

3.オープンハウス、最高益

新型コロナウイルス禍で在宅時間が長くなり、戸建て住宅販売の追い風に。プレサンスコーポレーションの子会社化も寄与。増収、9期連続最高益へ。
2023年9月期までの中期経営計画を発表。売上高1兆円目指す。

4. 3Dモデル無料提供、工務店に誘客 スーパーワークス

建設業向けIT(情報技術)サービスを手掛けるスーパーワークス(岡山市)は、注文住宅の購入を検討している人向けに3Dモデルの無料提供を月内に始める。手書きの間取り図からも作製が可能で、家づくりの検討材料にしてもらう。同社の契約工務店を紹介し、交渉につながって1,000万円以上の見積もりになった場合に工務店側から価格の3%を仲介料として徴収。最初の1年で60件の受注をめざす。
同社が手掛ける3Dモデル作成サービス「ネットモケイ」は、設計図を基に外観や間取りをCG(コンピューターグラフィックス)でウェブ上に表示する。斜め上のアングルでも部屋の色合いや使用部材などを簡単に確認できる。2016年2月に開始し、これまでに200件ほどを受注した。ただ、利用するには工務店に行く必要があるなど敷居が高く、想定より伸び悩んでいた。
新たに始める「ネットモケイfree(フリー)」は、着色を減らすなどして簡素にした。同社のホームページに必要事項、手書きやチラシ上の間取り図の写真を登録すると、1週間後を目安としてメールアドレスに3Dモデルを表示する専用アドレスが送信される。パソコンに加えてスマートフォン、タブレット端末でも申し込みや確認が可能。在宅でも気軽に利用できるようにした。
3Dモデルにすることでイメージがわき、プラン変更や土地探しも楽になるとみる。完成に合わせて全国70以上の同社の契約工務店を紹介し、消費者との接点確保につなげてもらう。交渉につながり1000万円以上の見積もりになった場合、仲介料として工務店側から価格の3%を徴収する。初年は60件の3Dモデル受注、うち10件が工務店への仲介につながると見込む。新型コロナウイルス下で住宅展示場に足を運べない人などの需要を取り込む。
一般的に注文住宅1棟の販売に際し、営業担当者の人件費や広告費などの経費が価格の1割ほどを占めるという。スーパーワークスでは、仲介料を低く抑えることで「購入価格の引き下げにもつながる」(岩城裕介社長)とみている。今後は工務店のネットワークやSNS(交流サイト)を通じて普及拡大を狙い、有料サービスの顧客増加につなげたいとしている。
サービスの開始に合わせて、島根県にある専門業者と連携してマイホームの購入プランの作成支援も始める。出来上がった3Dモデルを基にファイナンシャルプランナー(FP)を中心とする専門家が、資金などの相談に無料で応じる。注文住宅を建てる際は資金に対してプランが過大になりがちだが、家族構成や収入に応じた変更や工務店選びをアドバイスする。
スーパーワークスは1級建築士の岩城社長が2015年12月に設立し、2020年6月期の売上高は830万円。直近はコロナ禍で設計図などのデジタル化の需要が増加しているという。今期は1,800万円になる見込みで、初の単年度最終黒字になると見込む。

5.戸建て住宅のアバンティア、九州進出 福岡市内に出店

戸建て住宅を手掛けるAVANTIAは2月18日、九州事業部を新設すると発表した。8月までをめどに、福岡市内に九州地方で初の支店を出店する。まずは建売住宅を販売する。同社は近年、地盤の中部から近畿、首都圏にも出店地域を広げている。中部地方と地価の水準が比較的近い九州地方も開拓の余地があると判断した。

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