昨今、洋風住宅が増加したことにより、伝統的な和風住宅が減少してきております。
当社は、長年粘土瓦の製造・販売によって日本の住文化に携わって参りましたが、より多くの方々に和風住宅の良さを知っていただきたく、重要伝統的建造物群保存地区(※1)に指定されている、歴史的な集落や町並みをご紹介します。今回は、栃木県栃木市をご紹介致します。

栃木市嘉右衛門町(重要伝統的建造物群保存地区)

栃木市は栃木県の南部にあり、中心部の旧栃木町は日光例幣使道の宿場町として、また、江戸からの舟運により、物資の集散地として栄えた町でした。
保存地区である栃木市嘉右衛門町は、栃木宿の北側、日光例幣使道に沿って、平柳新地、嘉右衛門新田村など、近世初期に開発された村々が発展してできた町並みです。天正期(1573~1592)に足利から移り住んだ岡田嘉右衛門によって開発されたと伝わる嘉右衛門新田村には、畠山藩の陣屋も置かれました。また、平柳新地には、江戸初期に開かれた巴波川の舟運に伴って早くから河岸が設けられました。嘉右衛門新田村や平柳新地の日光例幣使道沿いに商家が進出し始めるのは、江戸中期以降であり、その職種は多種多様でしたが、麻を扱う店舗が多くみられ、江戸末期から明治期にかけて栃木を北関東有数の商業都市に導いていく基盤となりました。1889年(明治22年)の町村制実施によって、周辺の村々とともに栃木町に編入され、名実共に地域の商業活動の一翼を担うようになりました。1890年(明治23年)発行の「大日本博覧図 栃木県の部」には現在の油伝味噌など4軒の商家と1軒の医院が掲載されるなど、この頃には栃木大通り周辺の大店と肩を並べる豪商も目立つようになりました。


保存地区には、旧日光例幣使道に沿って見世蔵や土蔵をはじめとする江戸末期から昭和前期頃にかけての伝統的な建造物が群としてよく残り、地形に沿って湾曲する道、巴波川、翁島や陣屋跡の緑等と共に特徴的な歴史的風致をつくり上げています。


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写真提供:栃木市役所


重要伝統的建造物群保存地区とは(※1)

1975年(昭和50年)の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。
市町村は、伝統的建造物群保存地区を決定し、地区内の保存事業を計画的に進めるため、保存条例に基づき保存計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて、我が国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。
市町村の保存・活用の取組みに対し、文化庁や都道府県教育委員会は指導・助言を行い、また、市町村が行う修理・修景事業、防災設備の設置事業、案内板の設置事業等に対して補助し、税制優遇措置を設ける等の支援を行っています。
2016年(平成28年)7月25日現在、重要伝統的建造物群保存地区は、92市町村で112地区(合計面積約3,800.2ha)あり、約26,800件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。
→文化庁ホームページはこちら

本件に関するお問い合わせ先

社長室 岩田 
Tel: 0569-29-3436
Fax: 0569-28-5891


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