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27(月)
こんにちは。鶴弥 開発部です。
沖縄・奄美地方では梅雨の真っただ中、
鶴弥のある愛知県でもそろそろ梅雨入りかな?というこの時期。
天気予報を気にしながら洗濯物をどうするか、悩む機会が多くなりそうです・・・。
さて、今回は瓦の「防水性能」について、取り上げたいと思います!
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防水試験の方法にはいくつかありますが、
代表的なものに「送風散水試験」と呼ばれるものがあります。
この鶴弥ブログでも一度ご紹介をしていますが、
今回は試験内容についてもう少し細かくご紹介します。
あいち産業科学技術総合センターに導入された送風散水試験装置は、
最大で31m/sの猛烈な風と、60㎜/hの非常に激しい雨が
同時に起こることを再現できるようになっています。
これらの条件は、過去の研究結果に基づき設定されていて、
沖縄に接近する強い台風のような気象条件とも言えます。
試験体は、大きさが横2m×長さ2mの屋根面を想定した架台に瓦を葺き並べ、
実際に使う屋根の勾配のうち最も厳しい勾配(≒緩い勾配)に角度を付けた状態にします。
そして、散水のみを1分間、散水&送風を5分間行い、
これらを3回連続で繰り返し行います(合計18分間)。
こちらの写真は散水&送風の試験中の写真です。
試験の状況を伝えるのがなかなか難しいですね・・・。
次の写真は、試験後のルーフィング相当面です。
下から見るとこんな感じになっています。
性能の評価方法は、まず、ルーフィング(下葺き材)に相当する面に
浸水した水の量を細かく測定します。
次に、屋根勾配に応じた計算式から「強風雨浸水量(○○ml/㎡)」というものを求めます。
そして、求めた強風雨浸水量に応じて
4段階ある水密区分(=浸水の程度)のうち、
どの区分であったかを判定して瓦製品の性能が評価されます。
最終的には、屋根勾配と散水量及び風速の組み合わせで評価した
水密区分が成績書という形で発行されます。
水が全く入らないことが理想ではありますが、
粘土瓦やセメント瓦など1枚1枚縦横に重ねて施工する屋根材では、
風による一定量の水の浸入は許容されています。
つまり、屋根にとって有害となるような水の浸入が無ければ、
屋根材の防水性能として問題がない、ということになります。
※水が入ってしまっても、瓦屋根は通気層があり晴れた日には乾いていきますので、
屋根がすぐ傷むことはありません。
このように、防水性能の厳しい試験をクリアした粘土瓦は、
30年、60年・・・と雨水から屋根を守り続けているのです。
新築、リフォームの際には、水にも強い『鶴弥の防災瓦』の採用を是非ご検討ください。