住宅関連情報 平成17年11月号
 
1. 9月の新設住宅着工、6カ月ぶり減少で0.2%減−戸建て不振続く
 
《平成17年9月期の新設住宅着工戸数》
利用関係別
戸    数
前年同月対比
総     数
108,086戸
  △  0.2%
持  ち  家
30,590戸
  △  8.1%
分 譲 住 宅
32,915戸
 2.9%
貸     家
43,745戸
     3.3%
 
  国土交通省が10月31日発表した9月の新設住宅着工戸数は前年同月比0.2%減の10万8,086戸と、6カ月ぶりに前年実績を下回った。
  季節調整済みの年率換算では124万5,000戸と、2004年度実績(119万3,000戸)を上回り、高水準を保っている。貸家が6カ月、分譲住宅も5カ月連続で増加した半面、持ち家が13カ月連続の減少。  
  分譲住宅の内訳でもマンションは5カ月連続の増加だが、戸建ては5カ月連続の減少と、持ち家、分譲とも戸建ての不振が続いている。持ち家は建て替えの伸び悩みを反映した。分譲戸建ては有力な建売業者が在庫圧縮を優先し、新規着工を控えたことが要因とみられる。  
  地域別総戸数は、前年同期比で近畿圏が5.6%増加したのに対し、首都圏が0.6%、中部圏が1.5%それぞれ減少した。
 
2.住宅公庫、個人向け住宅ローン金利0.13%上げ
 
  住宅金融公庫は11月1日、個人向け住宅ローンの基準金利を0.13%引き上げ、年3.32%にすると発表した。長期金利の上昇に伴う措置。当初10年で比較すると約9年ぶりの高水準。融資額2,000万円で償還期間35年の場合、月々の返済額は現行の約7万9,100円から8万600円に増える。
 
3.公庫提携ローン、金利上げ相次ぐ・平均0.11%
 
  民間金融機関が住宅金融公庫と提携して行う長期固定金利型の住宅ローン(フラット35)の金利引き上げが相次いでいる。住宅公庫のまとめによると取扱260機関のうち、251機関が11月の適用金利を引き上げた。長期金利がじわじわと上昇し、公庫の資金調達コストが上がったことを受けて、金利を引き上げる機関が多い。  
  全機関の平均金利は前月よりも0.11%上昇し、年2.89%。提携ローン開始以来の最低になった7月(2.63%)からほぼ一貫して上昇している。
  取り扱い大手の金利は東京三菱銀行2.85%(前月2.72%)、UFJ銀行2.90%(2.77%)、三井住友銀行2.85%(2.72%)、協同住宅ローン2.72%(2.69%)、日本住宅ローン 2.501%(2.371%)、SBIモーゲージ2.55%(2.42%)など。みずほ銀行と中央三井信託銀行は2.72%で据え置いた。
 
4.住宅公庫、4―9月の直接融資8割減・提携ローンが拡大
 
  住宅金融公庫の直接融資が急減し、証券化を活用した民間金融機関の公庫提携ローン(フラット35)の伸びが鮮明になっている。2005年度上期(4―9月)は直接融資が前年同期比8割減の6,710戸、提携ローンは約13倍の3万3,533戸になった。フラット35の金利が下がり、直接融資より有利になったためだ。  
  住宅公庫は証券化業務に特化する独立行政法人へと2007年度に移行するのを控え、直接融資を縮小している。ピーク時には個人向け融資で年間約85万戸だったが、今年度は1万戸程度にとどまりそうだ。
  公庫はフラット35の急増に対応し、短期間で大量供給できるよう融資手続きを見直す。これまで毎月中旬だった手続きの期限を月末まで延長する方針。年度末に大規模マンションなどが一斉に購入者に引き渡され、金融機関や不動産業者の処理が追いつかなくなるといった事態を避ける狙いがある。
 
5.りそな、借り換え・リフォームをセットで融資
 
  りそなグループのりそな銀行と奈良銀行は10月11日、住宅ローンの借り換え資金とリフォーム資金をセットにした新型ローン商品の募集を始める。両資金をセットにしたローンは大手銀行で初めて。住宅の購入から10−15年程度経過していたり、新たに中古物件を購入して住み始めたりする個人のニーズが強いと判断した。
  借り入れできる金額は50万円から1億円まで。すでに借りている住宅ローンの返済資金と諸費用に、最大500万円分のリフォーム資金を加えて融資する。りそなは2,500万円程度を借り入れる利用者が多いとみている。
 
6.積水ハウス、戸建て住宅の既存商品に環境配慮型を追加
 
  積水ハウスは11月1日、戸建て住宅の既存商品に太陽光発電システムなどを標準搭載した「エコライフ」シリーズを追加、11月4日に発売すると発表した。環境配慮型住宅を商品群に加え新規顧客を開拓、年間1,200棟の販売を目指す。  
  追加するのは鉄骨2階建て住宅「ビー フリー エコライフ」、木造2階建て住宅「シャーウッド エコライフ」、都市部向けの鉄骨3階建て住宅「ビエナ&ジオトリステージ エコライフ」の3商品。IHクッキングヒーターや電気温水器などオール電化設備や太陽光発電システムなどを標準搭載した。  
  使用する水を大幅に削減できる食器洗い乾燥機や雨水をトイレの生活用水に再利用できる「雨水タンク」も用意した。価格は130平方メートルでビー フリーが2,750万円、シャーウッドが2,900万円。ビエナ&ジオトリステージは145平方メートルで3,400万円。積雪寒冷地と沖縄を除く全国で販売する。
 
7.2×4住宅、年1万棟超に−三井ホームが2008年度供給目標
 
  三井ホームは10月27日、2006年度から3カ年の中期経営計画を発表した。周辺事業の拡大に力を入れ、オフィスビルやマンションの内装事業は親会社である三井不動産とも連携を強化する。3年間でリフォーム事業の売上高を4割伸ばすほか、2008年度には自社施工と部資材販売を通じて年間1万棟を超えるツーバイフォー(2×4)住宅の供給を目指す。
 
8.アイフルホーム、耐震性高い 「テクノスター工法」を注文住宅に標準採用
  
  住生活グループ傘下で注文住宅の施工のフランチャイズチェーンを展開するアイフルホームテクノロジー(東京・墨田)は、受注した注文住宅に耐震性の高い「テクノスター工法」を標準採用する。新規受注分からすべてテクノスター工法に切り替え、全国で売り込む。  
  これまでテクノスター工法は関東地域でのみ試験的に扱っていたが、耐震性の高さなどから今後全国的に受注が見込めると判断した。
 
9.東急ホーム、建売分譲住宅を拡大
  
  輸入住宅大手の東急ホームは都市型と郊外型の2本立てで首都圏の建売分譲住宅事業を拡大する。都市型ではツーバイフォー(2×4)工法の新製品を発売し、建売住宅の新ブランドを立ち上げる。郊外では輸入住宅団地事業に再参入する。2004年度に380戸だった分譲戸数を段階的に引き上げ、2007年度は600戸を目指す。  
  都心30キロ圏で「リフレスト」と名付けた建売住宅を展開する。東京都中野区で11月中にも「白鷺3丁目プロジェクト」として2棟売り出す。1号棟は敷地面積が101平方メートル、延べ床面積が97平方メートルで価格は6,680万円。2号棟はそれぞれ96平方メートル、92平方メートル、5,780万円の設定。
  広さや価格は近隣のパワービルダーの分譲戸建てとほぼ同等に抑える。一方で、全館空調や防犯窓を標準装備にして1ランクうえの仕様にした。全館空調は、主力の輸入注文住宅に使う設備より3割ほど安い新製品を開発した。
 
10.JBRとウエスト、住宅屋根補修の新会社
  
【名古屋】住宅設備の補修業務を手がけるジャパンベストレスキューシステム(JBR)と住宅リフォームのウエストは10月12日、住宅の屋根補修の共同出資会社を設立すると発表した。今月10月25日設立し、来年2月メドに営業を始める。地震対策で屋根改修の需要は高まるとみており、2007年8月期に売上高10億円、経常利益9,000万円の確保を目指す。
  新会社は「ハウスドクター」。ウエストが60%、JBRが40%を出資する。本店を東京都に置く。JBRがコールセンターなどで全国から屋根補修を受注。新会社は補修業務をウエストに割り振り、手数料収入を受け取る。
 
11.茨城県など、みらい平駅前で戸建て分譲
  
【水戸】茨城県と大和ハウス工業、積水ハウスは、つくばエクスプレス(TX)みらい平駅前の戸建て33棟を売り出した。TX沿線の県有地では初の分譲事業。県は「完売して今後の沿線開発に勢いをつけたい」(新線沿線整備課)としている。
  分譲を始めたのは、県が開発してきた伊奈・谷和原丘陵部地区(伊奈町・谷和原村)の建売住宅33戸。電線を地中化したほか、植栽を多めにして美しい街並みを演出している。みらい平駅まで徒歩3分で、各区画は平均64坪の広さがある。販売価格は3,980万―5,182万円。最多価格帯は4,400万円台になる。
 
12.パナホーム、屋上利用しやすくした狭小地向け3階建て住宅
  
  パナホームは屋上を利用しやすくした都市部狭小地向けの3階建て住宅を10月15日に発売する。屋上の使い方に合わせて3種類の設計から選べる。建て替えを検討する都市部居住者に購入を促し初年度で480棟の販売を目指す。  
  商品名は「エルソラーナ トライ 空を愉しむ家」。屋上の設計は家庭菜園やガーデニングなどの庭代わりに使える「ペントハウスタイプ」、3階のテラスと屋上を階段でつないで吹き抜けのリビングのように使える「屋外階段タイプ」、簡易階段と天窓を組み合わせて採光性を高めた「開閉天窓」の3種類。価格は3.3平方メートルあたり63万6,000円。敷地面積100−130平方メートルを想定。北海道と沖縄と積雪寒冷地を除く全国で販売する。