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和の住まい推進関係省庁連絡会議発行の「和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~」を全14回にわたってご紹介する連載「和の住まいのすすめ」
今回はその第13回目「風雨から建物を守る」です。

風雨から建物を守る

年間降水量が世界平均の2倍で、台風の襲来が多いわが国では、強風や強雨、多雨から建物を守る工夫が古くから講じられてきました。
雨の影響を最も受ける屋根は、「勾配屋根」とし、「深い軒」を出すことが重要です。勾配屋根は、雨水を速やかに建物の外に排水するための合理的な形態です。軒は、雨を外壁面に当たりにくくして建物を雨から守ります。屋根を葺く「瓦」は、紫外線などにも強い耐久性の高い材料であることに加え、瓦の裏面に空気層があることで、雨水や湿気が入った場合でも、その排水や乾燥をうながします。
外壁には、雨掛かりの影響を小さくするために、土壁の外側に「板壁」を設ける、防水性の高い「漆喰壁」とするなど、土壁を保護する工夫が一般的に行われました。雨の多い高知などで見られる外壁の水切り瓦は、壁を伝う雨水をこまめに切ることで、外壁に影響する雨水の量を軽減する工夫です。
開口部からの雨水浸入を防止する対策も重要で、「窓庇」や「雨戸」を設けることも効果があります。
台風の常襲地や季節風の強い地域などでは、建物周囲に樹木を配するなど、「植栽」により風や雨の影響を緩和する工夫もみられます。東北の「イグネ」、富山県砺波地方の「カイニョ」などの屋敷林などの例があります。
これらに掲げる知恵や工夫に共通するのは、自然の大きな力に対して謙虚に向き合い、逆らわず、無理をせず、力を和らげる考え方です。建築技術や材料が発達した現代でも十分に有効な方法であり、積極的に取り入れることが望まれます。



耐久性の高い瓦の勾配屋根。降雨を建物の外に速やかに排水する(写真:アルセッド建築研究所)


土壁を保護する下見坂を付加した外壁。雨掛かりの影響を軽減する(写真:アルセッド建築研究所)

和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵~(和の住まい推進関係省庁連絡会議 発行)
P16[雨風から建物を守る]より抜粋

過去の関連ブログはこちら

→連載「和の住まいのすすめ」No.01
→連載「和の住まいのすすめ」No.02
→連載「和の住まいのすすめ」No.03
→連載「和の住まいのすすめ」No.04
→連載「和の住まいのすすめ」No.05
→連載「和の住まいのすすめ」No.06
→連載「和の住まいのすすめ」No.07
→連載「和の住まいのすすめ」No.08
→連載「和の住まいのすすめ」No.09
→連載「和の住まいのすすめ」No.10
→連載「和の住まいのすすめ」No.11
→連載「和の住まいのすすめ」No.12

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